カエルの災い十の災い・十災禍

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カエルの災い

第2の災い「カエルの災い」

水が血に変わった災いから7日後、第二の災いが起こります。ナイル川からカエルが次々と這い上がり、エジプト全土がカエルで覆われてしまった災いです。

「The Plague of Frogs(蛙の災い)」<br /> Gerard Jollain(1670)

「The Plague of Frogs(蛙の災い)」
 Gerard Jollain(1670)

アロンが杖をとってナイル川の上にかざすと、川からカエルが次々と上がってきました。これを見た王室の魔術師も負けまいと、同じようにカエルを這い上がらせることに成功します。しかし、そのような対抗策は、冷静に考えればとても愚かなこと。カエルが増えて、災いが増長するだけです。カエルの群れは、エジプトの地を覆い、家々にどんどん入り込みます。寝室、寝台(ベッド)の中、かまどの中、こね鉢の中… 国中がカエルづくしになりました。

もちろん、王宮にもカエルが入り込みました。困り果てたファラオ(=エジプトの王)は「カエルを消せば、イスラエルの民を解放し、イスラエルの神に犠牲を捧げることを許可する」とモーセとアロンに約束します。

そこで、モーセが神にお願いすると、カエルは、ばたばたと死んでいきました。これにて一件落着と思われました。しかし、エジプトの人々が大量のカエルの死骸を処分しようと、山のように積み上げたので、国中に悪臭が漂ってしまいました。いわば「二次災害/悪臭の災い」です。

息つく暇ができた頃、ファラオの心はかたくなになりました。そして、モーセとアロンの要求を認めず、約束を破ってしまいます。ファラオはまだ懲りていないようです。

主は更にモーセに言われた。「アロンにこう言いなさい。杖を取って、河川、水路、池の上に手を伸ばし、蛙をエジプトの国に這い上がらせよ。」
アロンがエジプトの水の上に手を差し伸べると、蛙が這い上がってきてエジプトの国を覆った。ところが、魔術師も秘術を用いて同じことをし、蛙をエジプトの国に這い上がらせた。
ファラオはモーセとアロンを呼んで、「主に祈願して、蛙がわたしとわたしの民のもとから退くようにしてもらいたい。そうすれば、民を去らせ、主に犠牲をささげさせよう」と言うと、モーセはファラオに答えた。「あなたのお望みの時を言ってください。いつでもあなたとあなたの家臣と民のために祈願して、蛙をあなたとあなたの家から断ち、ナイル川以外には残らぬようにしましょう。」
ファラオが、「明日」と言うと、モーセは答えた。「あなたの言われるとおりにしましょう。あなたは、我々の神、主のような神がほかにいないことを知るようになります。蛙はあなたとあなたの王宮、家臣や民の間から退いて、ナイル川以外には残らなくなるでしょう。」
モーセとアロンがファラオのもとから出て来ると、モーセはファラオを悩ました蛙のことで主に訴えた。主はモーセの願いどおりにされ、蛙は家からも庭からも畑からも死に絶えた。人々はその死骸を幾山にも積み上げたので、国中に悪臭が満ちた。
ファラオは一息つく暇ができたのを見ると、心を頑迷にして、また二人の言うことを聞き入れなくなった。主が仰せになったとおりである。

旧約聖書/出エジプト記8章1節~11節
©日本聖書協会/旧約聖書 新共同訳


〔参考・引用〕
日本聖書教会「旧約聖書(新共同訳/口語訳)」/新日本聖書刊行会「新改訳聖書第三版」