アブの災い十の災い・十災禍

 トップページ旧約の時代 → 十の災い → アブの災い
こちらの記事は「前の記事からの続き」です
 

アブの災い

第4の災い「アブの災い」

アロンが、神の啓示に従い、杖で足元の砂を打つと、今度はアブが大発生しました。ファラオの宮殿をはじめ、エジプト人の家の中、畑に入り込み、アブの大群がエジプト全土を襲います。エジプトの地は荒廃しました。しかし、エジプトのイスラエルの民(=神の民)が住むゴシェン地方だけは、アブが入り込みませんでした。

「The Plague of Flies」 James Tissot(1896–1902)<br />ユダヤ博物館(ニューヨーク)

「The Plague of Flies」 James Tissot(1896–1902)
ユダヤ博物館(ニューヨーク)

※ここで「アブ」は、「ハエ」「サシバエ」と訳されることもあります。家畜などを刺して血を吸うとともに、病気も媒介します。


もしあなたがわたしの民を去らせないならば、見よ、わたしはあなたとあなたの家臣とあなたの民とあなたの家にあぶを送る。エジプトの人家にも人が働いている畑地にもあぶが満ちるであろう。
しかし、その日、わたしはわたしの民の住むゴシェン地方を区別し、そこにあぶを入り込ませない。あなたはこうして、主なるわたしがこの地のただ中にいることを知るようになる。わたしは、わたしの民をあなたの民から区別して贖う。明日、このしるしが起こる』と。」主がそのとおり行われたので、あぶの大群がファラオの王宮や家臣の家に入り、エジプトの全土に及んだ。国はあぶのゆえに荒れ果てた。

旧約聖書/出エジプト記8章17節~20節
©日本聖書協会/旧約聖書 新共同訳

モーセとアロンは荒野に出てイスラエルの神に犠牲を捧げることをファラオに要求し、それをファラオは承認することにより、アブは消え去りました。

しかし、ファラオはかたくなになり、奴隷であるイスラエルの民をエジプトから去らせることは認めませんでした。

ファラオがモーセとアロンを呼び寄せて、「行って、あなたたちの神にこの国の中で犠牲をささげるがよい」と言うと、モーセは答えた。「そうすることはできません。我々の神、主にささげる犠牲は、エジプト人のいとうものです。もし、彼らの前でエジプト人のいとうものをささげれば、我々を石で打ち殺すのではありませんか。
我々の神、主に犠牲をささげるには、神が命じられたように、三日の道のりを荒れ野に入らねばなりません。」ファラオが、「よし、わたしはあなたたちを去らせる。荒れ野であなたたちの神、主に犠牲をささげるがよい。ただし、あまり遠くへ行ってはならない。わたしのためにも祈願してくれ」と言うと、モーセは答えた。「では、あなたのもとから退出しましたら、早速主に祈願しましょう。明日になれば、あぶはファラオとその家臣と民の間から飛び去るでしょう。ただ、二度と、主に犠牲をささげるために民を去らせないなどと言って、我々を欺かないでください。」モーセはファラオのもとから退出すると、主に祈願した。主はモーセの願いどおりにされ、あぶはファラオと家臣と民の間からすべて飛び去り、一匹も残らなかった。
しかし、ファラオは今度もまた心を頑迷にして民を去らせなかった。

旧約聖書/出エジプト記8章21節~28節
©日本聖書協会/旧約聖書 新共同訳

※この第4の災い「あぶの災い」以降は、エジプト人とイスラエル人が区別され、エジプト人だけに災いが下るようになります。