雹(ひょう)の災い十の災い・十災禍

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雹(ひょう)の災い

第7の災い「雹(ひょう)の災い」

7番目の災いは、雹(ひょう)の災いです。モーセが杖をとり、天に向かって差しのべると、雲行きが怪しくなり、瞬く間に激しい雹が降ってきました。

雹はエジプトの人々や家畜を打ち、野の草を打ち、木々を折り、これらがことごとく打ち砕けるほどでした。亜麻や大麦は全滅してしまいました。しかし、イスラエル民族のいるゴシェン地方だけは快晴でした。

「The Seventh Plague(7番目の災い)」 John Martin/1823年<br />所蔵:ボストン美術館

「The Seventh Plague(7番目の災い)」 John Martin/1823年
所蔵:ボストン美術館

主はモーセに言われた。「あなたの手を天に向かって差し伸べ、エジプト全土に、人にも家畜にも、野のあらゆる草の上にも雹を降らせるがよい。」
モーセが天に向かって杖を差し伸べると、主は雷と雹を下され、稲妻が大地に向かって走った。主はエジプトの地に雹を降らせられた。雹が降り、その間を絶え間なく稲妻が走った。それは甚だ激しく、このような雹が全土に降ったことは、エジプトの国始まって以来かつてなかったほどであった。

旧約聖書/出エジプト記9章22節~24節
©日本聖書協会/旧約聖書 新共同訳

雹は、エジプト全土で野にいるすべてのもの、人も家畜も残らず打った。雹はまた、野のあらゆる草を打ち、野のすべての木を打ち砕いた。ただし、イスラエルの人々の住むゴシェンの地域には雹は降らなかった。

旧約聖書/出エジプト記9章25節~26節
©日本聖書協会/旧約聖書 新共同訳

The Plague of Hail(雹の災い)<br />illustrators of the 1890 Holman Bible

The Plague of Hail(雹の災い)
illustrators of the 1890 Holman Bible

今回ばかりは、エジプトの王ファラオも自らの誤りを認め、イスラエル人を解放するので、雹がやむように、神に頼んでとりなすようモーセに言いました。モーセが町を出て、神に向かって両手を伸べ広げると雹はやみました。しかし、雹がやむと、ファラオはかたくなになり、今回もまたイスラエル民族の苦役からの解放の約束は守られませんでした。

ファラオは人を遣わし、モーセとアロンを呼び寄せて言った。「今度ばかりはわたしが間違っていた。正しいのは主であり、悪いのはわたしとわたしの民である。主に祈願してくれ。恐ろしい雷と雹はもうたくさんだ。あなたたちを去らせよう。これ以上ここにとどまることはない。」

旧約聖書/出エジプト記9章27節~28節
©日本聖書協会/旧約聖書 新共同訳

モーセは、ファラオのもとから退出し町を出ると、両手を広げて主に祈った。すると、雷も雹もやみ、大地に注ぐ雨もやんだ。ファラオは、雨も雹も雷もやんだのを見て、またもや過ちを重ね、彼も彼の家臣も心を頑迷にした。ファラオの心はかたくなになり、イスラエルの人々を去らせなかった。主がモーセを通して仰せになったとおりである。

旧約聖書/出エジプト記9章33節~35節
©日本聖書協会/旧約聖書 新共同訳

※この災いで、天空の神「ヌート(Nut)」と大気の神「シュー(Shu)」、農業の神々を打ったと言われています。