絶対君主制/絶対王政君主が絶対的権力をもって支配する専制的政治形態
絶対君主制(絶対王政)とは、君主(国王)が絶対的権力をもって支配する専制的(※1)な政治形態のこと。16~18世紀のヨーロッパで、封建国家が解体し、近代国家(※2)が誕生する過渡期に見られました。
※1:専制政治…支配者が独断で思うとおりに事を決める政治のこと。
※2:近代国家…封建国家や絶対主義国家の崩壊後に、市民革命によって成立した国家。自由・平等、基本的人権の保障、議会政治、法治主義による中央集権制などの特徴を持ちます。
絶対君主制では、君主(国王)の権力は教会や諸侯からでなく、神から直接に授けられたという「王権神授説」により支えられていました。君主は神に代わって政治を行うとみなされていたため、無制限の権力が認められていました。