ヤコブとエサウの和解
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ヤコブとエサウの和解
ヤコブが天使と格闘して勝利した翌日、いよいよヤコブは20年ぶりに兄エサウと再会する時がやってきました。しかし、エサウはヤコブを殺そうと待ち構えているかも知れません。20年前、ヤコブが兄エサウから長子の権限と長子の祝福を奪ったからです。
ところが、いざ会ってみると、エサウは、怒ってはいませんでした。昔のことはすっかり忘れて、再会を喜んでくれました。エサウはヤコブが準備した贈り物を始めは辞退しましたが、結局は、喜んで受けました。過去のわだかまりを清算し、2人の兄弟は、和解したのです。
旧約聖書
ヤコブが目を上げると、エサウが四百人の者を引き連れて来るのが見えた。ヤコブは子供たちをそれぞれ、レアとラケルと二人の側女とに分け、側女とその子供たちを前に、レアとその子供たちをその後に、ラケルとヨセフを最後に置いた。ヤコブはそれから、先頭に進み出て、兄のもとに着くまでに七度地にひれ伏した。エサウは走って来てヤコブを迎え、抱き締め、首を抱えて口づけし、共に泣いた。
旧約聖書/創世記33章1節~4節
その後、ヤコブはカナンの故郷のシケムという町で、天幕を張って住み着くことになりました。
/河出書房新社「図説 聖書物語 旧約篇」/wikipedia