聖書と歴史の学習館

第三の災いブヨの大群が
エジプトを襲う

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第三の災い

ファラオが、モーセたちの奴隷解放の要求を聞き入れないため、神は第三の災いをエジプトに下します。

アロンが杖で土を打つと、チリがブヨに化け、ブヨの大群は、エジプト全土を襲いました。そして、ブヨは人や家畜を襲い、刺し捲りました。

これに対抗して、王室の魔術師もブヨを出そうとしましたが、ブヨは出ませんでした。そして、王室の魔術師らはファラオに「これは神の指の働きです」と言い、自分たちでは真似できないことを伝えました。ファラオの心は頑な(かたくな)になって、モーセやアロンの要求を聞き入れませんでした。

※聖書では「ブヨ」と訳されている場合が多いようですが、「ブヨ」の原語が何を示しているのかは不明です。そのため「しらみ」「蚊」「蚤(ノミ)」などと訳している聖書もあります。いずれにしても、人や動物を刺す小さな虫ということだけは共通しているようです。

Old Testament

主はモーセに言われた。「アロンに言いなさい。『杖を差し伸べて土の塵を打ち、ぶよにさせてエジプト全土に及ぼせ』と。」彼らは言われたとおりにし、アロンが杖を持った手を差し伸べ土の塵を打つと、土の塵はすべてぶよとなり、エジプト全土に広がって人と家畜を襲った。魔術師も秘術を用いて同じようにぶよを出そうとしたが、できなかった。ぶよが人と家畜を襲ったので、魔術師はファラオに、「これは神の指の働きでございます」と言ったが、ファラオの心はかたくなになり、彼らの言うことを聞かなかった。主が仰せになったとおりである。

出エジプト記8章12節~15節
©日本聖書教会/旧約聖書
Column

ゲブ/GebThe god of the earth

古代エジプトでは、大地は「ゲブ」という神の一つでした。その大地からブヨを出して、人々や家畜にに付かせたことは、イスラエルの神が、エジプトの大地の神「ゲブ(Geb)」を打つとともに、魔術師らに対する裁きとされています。

魔術師は極端にきれい好きで、自らの肉体を清潔に保っていました。頭から足のつま先まで体毛と呼ばれるものはすべて剃り、頻繁に体を洗い、そしてきれいな亜麻布の服を着ていました。肌の清潔に健康に保つことがそのまま信仰表現になっていたのです。イスラエルの神は、ブヨを体に付かせることにより不潔にし、魔術師らによる宗教の儀式をできなくさせたといわれています。

なお、ゲブは、妻のヌートと抱き合っている所を無理矢理シューによって引き離され、天(ヌート)と地(ゲブ)とが分かれたとされています。

〔参考・引用〕明石清正氏「ロゴス・ミニストリー」