聖書と歴史の学習館

第六の災い腫れ物の災い

01/01

第六の災い

第六の災いは「腫れ物(はれもの)の災い」です。モーセとアロンは、かまどからススを拾い上げ、両手いっぱいのススを持って、宮廷に向かいました。ファラオの前で天に向かってススをまき散らすと、細かいチリとなって、エジプトの国中に広がりました。ススはエジプト全土の人と家畜に付着し、皮膚が赤くただれ、膿(うみ)を出す腫れ物となり、エジプト人たちは苦しみました。

エジプトの魔術師たちも腫れ物のために動けず、モーセに対抗することができませんでした。ファラオはエジプトの家畜が死に、人々が苦しむのを目の当たりにしながら心が頑な(かたくな)になり、モーセたちの言うことを聞こうとはしませんでした。

Old Testament

主はモーセとアロンに言われた。「かまどのすすを両手にいっぱい取って、モーセはそれをファラオの前で天に向かってまき散らすがよい。それはエジプト全土を覆う細かい塵となって、エジプト全土の人と家畜に降りかかり、膿の出るはれ物となるであろう。」二人はかまどのすすを取ってファラオの前に立ち、モーセがそれを天に向かってまき散らした。すると、膿の出るはれ物が人と家畜に生じた。魔術師もこのはれ物のためにモーセの前に立つことができなかった。はれ物は魔術師のみならず、エジプト人すべてに生じた。しかし、主がファラオの心をかたくなにされたので、彼は二人の言うことを聞かなかった。主がモーセに仰せになったとおりである。

出エジプト記 9章8節~12節
©日本聖書教会/旧約聖書
Column

イムホテプTImhotep physician God

イムホテプは、史上初のピラミッド「サッカラの階段ピラミッド」を設計したことで知られる人物です。建築のみならず、内科医としても優れ、死後「知恵、医術と魔法の神」として神格化されました。第六の災いは、イスラエルの神が、エジプトの薬と医術の神「イムホテプ(Imhotep)」、伝染病などを司る女神「セクメト(Sekhmet)」、魔術と癒やしの神「トート(Thoth)」などを打ったといわれています。

他の説として、第六の災いにより、エジプトの医学、平和の女神「イシス(Isis)」に対して直接的な攻撃を行うことにより、イスラエルの神の優位性を示したともいわれています。