聖書と歴史の学習館

第四の災い虻の大群が
エジプトを襲う

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第四の災い

モーセとの約束を反故し続けるファラオに対し、神は第四の災い「アブの災い」をエジプトに下します。アブの大群が、ファラオ宮殿をはじめ、エジプト人の家の中、畑に入り込み、エジプト全土を襲います。エジプトの地はすっかり荒廃してしまいました。しかし、神の計らいによりイスラエルの民が住むゴシェン地方だけは、アブが入り込みませんでした。

モーセとアロンはイスラエルの神に犠牲を捧げることをファラオに要求し、それをファラオが承認することにより、アブは消え去りました。

しかし、ファラオは頑な(かたくな)になり、奴隷であるイスラエルの民をエジプトから去らせることは認めませんでした。

※ここで「アブ」は、「ハエ」「サシバエ」と訳されることもあります。家畜などを刺して血を吸うとともに、病気も媒介します。

※この第四の災い以降は、エジプト人とイスラエル人が区別され、エジプト人だけに災いが下るようになります。

Old Testament

主はモーセに言われた。「明朝早く起きて、水辺に下りて来るファラオを出迎えて、彼に言いなさい。主はこう言われた。『わたしの民を去らせ、わたしに仕えさせよ。 もしあなたがわたしの民を去らせないならば、見よ、わたしはあなたとあなたの家臣とあなたの民とあなたの家にあぶを送る。エジプトの人家にも人が働いている畑地にもあぶが満ちるであろう。
しかし、その日、わたしはわたしの民の住むゴシェン地方を区別し、そこにあぶを入り込ませない。あなたはこうして、主なるわたしがこの地のただ中にいることを知るようになる。わたしは、わたしの民をあなたの民から区別して贖う。明日、このしるしが起こる』と。」主がそのとおり行われたので、あぶの大群がファラオの王宮や家臣の家に入り、エジプトの全土に及んだ。国はあぶのゆえに荒れ果てた。

出エジプト記8章 16節~20節
©日本聖書教会/旧約聖書
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Old Testament

ファラオがモーセとアロンを呼び寄せて、「行って、あなたたちの神にこの国の中で犠牲をささげるがよい」と言うと、モーセは答えた。「そうすることはできません。我々の神、主にささげる犠牲は、エジプト人のいとうものです。もし、彼らの前でエジプト人のいとうものをささげれば、我々を石で打ち殺すのではありませんか。
我々の神、主に犠牲をささげるには、神が命じられたように、三日の道のりを荒れ野に入らねばなりません。」ファラオが、「よし、わたしはあなたたちを去らせる。荒れ野であなたたちの神、主に犠牲をささげるがよい。ただし、あまり遠くへ行ってはならない。わたしのためにも祈願してくれ」と言うと、モーセは答えた。「では、あなたのもとから退出しましたら、早速主に祈願しましょう。明日になれば、あぶはファラオとその家臣と民の間から飛び去るでしょう。ただ、二度と、主に犠牲をささげるために民を去らせないなどと言って、我々を欺かないでください。」モーセはファラオのもとから退出すると、主に祈願した。主はモーセの願いどおりにされ、あぶはファラオと家臣と民の間からすべて飛び去り、一匹も残らなかった。
しかし、ファラオは今度もまた心を頑迷にして民を去らせなかった。

出エジプト記8章 21節~28節
©日本聖書教会/旧約聖書